ブランドは「商品」ではなくそのまとう空気で差別化する
ブランド構築において重要なのは、単に良い商品を作ることだけではありません。
お客様がブランドと接触するすべての瞬間―― 展示会、店舗、ディスプレイ、SNS、ビジュアル、接客、空間演出―― そのすべてがブランド体験になります。
私たちは Devon & Drew の日本展開において、「商品を販売する」のではなく、「ブランドの世界観を体験してもらう」ことを重視しました。
例えば展示会では、単に商品を並べるのではなく、大型ビジュアル、映像、ブランドロゴ、空間設計を通じて、“一つのライフスタイルブランド”としての空気感を作ることに力を注ぎました。
また、店舗展開においても、単に取扱店舗数を増やすのではなく、ブランドイメージと合うサロンやショップを厳選しました。
青山や乃木坂など、ブランド感度の高いエリアでの展開は、「どこで売るか」もブランド価値の一部であるという考えに基づいています。
さらに、Mercedes Benzとのコラボレーションや、ファッション誌「L’OFFICIEL」での展開なども、単なる宣伝ではなく、“ブランド文脈”を形成する重要な要素でした。
現代ではSNSやECサイトによって、誰でも商品を販売できる時代になりました。
しかし逆に言えば、機能や価格だけでは差別化しにくくなったとも言えます。
だからこそ今後は、 「どんな世界観を持っているか」 「どんな空気を作れるか」 が、ますます重要になるのだと思います。
ブランドとは、単なる商品名ではなく、
市場の中に“独自の意味”を持って存在することなのだと考えています。